よくお話会でもお伝えしていますが、ここであらためて、美容室の数についておさらいしてみましょう。
2024年3月末現在、日本の美容室は27万4,070施設。前年より1.5%増え、右肩上がりで毎年増え続けています。
さらに、NBA(全国理美容製造者協会)の調査によると、
15歳〜79歳のサロン市場規模は1兆9,185億円と推計されています。この数字には、サロンでの施術だけでなく、店販製品の購入額も含まれています。
つまり、27万を超える美容室=約2兆円規模の産業ということになります。
この27万施設のうち、9割以上がヘアカラー、パーマ、縮毛矯正など、化学薬剤を使ったメニューを提供する美容室です。
美容室で使うシャンプーやトリートメントにも、合成界面活性剤や香料が含まれています。
こうした現状のなかで、自然素材である「ヘナ」を取り入れようと思っても、「どこへ行っていいのか分からない!」と感じる方が多いのは、ごく自然なことなのだと思います。
ヘナレクチャーの場では、「化学薬剤から離れたいけれど、カットはどこへ行けばいいの?」「ヘナを美容室で塗るとしたら、どう選べばいい?」そんな声を、よく耳にします。
「髪のことで悩んでいる」学生時代の友人から届いたメッセージ
そんな折、10月に『ヘナ美容白書 ―植物の癒しで髪を育てる時代へ―』(森田要さんとの共著)を刊行したのをきっかけに、学生時代の友人からメッセージが届きました。
「美容室で“ヘナ(だと思われるもの)”で染めてもらったけれど、かゆみが出た。髪が薄くなってきたこともあり、できれば髪にやさしい成分で染めたい。でも、ヘナも合わないのかな?」
後日、友人と会い、エコヴェーダのハーバルヘアカラー〈オレンジ〉(100%オーガニックのヘナ)を渡しました。
友人が通っている美容室で使われていたものは、100%ヘナではなかった可能性があると感じたからです。
まずは、「本当にヘナそのものが合わないのか?」それを確かめるために、100%オーガニックのヘナでパッチテストをしてもらうことにしました。
パッチテストの結果は?(絆創膏でかゆみが!)
友人は、腕の内側にヘナを塗り、絆創膏で固定して48時間過ごしたところ、かゆみが出たと言います。
私自身も、同じ方法でパッチテストをしてみました。すると、私も、かゆい。
ヘナが少しずれて、絆創膏のテープ部分に触れていたのです。
数時間すると、だんだんかゆみが出てきました💦

数時間もするとかゆみが出てきました💦

絆創膏でかぶれているのか? かゆいぞ~。
ということで、ガーゼや包帯を巻くのがよいです
これは、ヘナではなく、絆創膏のテープによるかぶれでは?と思い、包帯で固定する方法に切り替えてみました。
すると、かゆみは出ませんでした。
友人にも同じ方法を伝え、再度パッチテストをしてもらったところ、友人も問題なし。

ヘナにぬるま湯を加え、
あずき大ほどの量を腕の内側にのせます。
包帯やガーゼでやさしく固定し、
48時間、経過を観察しましょう。
友人は無事にヘナ活をスタート
パッチテストに問題がなかったため、友人にヘナの塗り方をレクチャーしました。
後日、「家で塗れるようになったよ!」と、うれしい報告が届きました。
さらに友人は、前回と同じ美容室を訪れ、カットのみをしてもらったそうです。
そこで分かったのは、以前その美容室で使われていた「ヘナ」には、何かが混じっていた可能性が高いということ。
それが化学薬剤なのか? インディゴなど別の植物なのか? そこまでは、正直なところ分かりません。
ただ、ひとつ言えるのは、「ヘナを扱っている美容室であっても、必ずしもヘナを正しく理解しているとは限らない」という現実でした。
じゃあ、美容室はどう選ぶ??
① 天然素材のみの美容室(これがベスト)
ヘナやインディゴといった天然素材のみを扱っているか。
あわせて、シャンプーにも素材へのこだわりがあるかを確認してみましょう。
エコヴェーダを扱っている美容室であれば、その点でも安心感があります。
エコヴェーダ取り扱いの美容室情報については、今後このブログでもご紹介していきたいと思っています。
② ヘナは自宅で、カットはカット専門店へ
染めとカットを切り分けることで、薬剤リスクを減らせます。
カットのみの専門店を選べば、ヘアカラーやパーマを勧められる心配もありません。
③ ヘナは自宅で、カットは通常の美容室で
実は、私はいま、この選択をしています。
現状の美容室がどんな状況なのか、自分の目で確かめたい、という理由からです。
ホットペッパービューティーで予約するというところから😅
洗髪は粉タイプのハーブシャンプーを使い、自宅で済ませてから美容室へ。
美容室ではシャンプーはせず、湯洗いのみでカットしてもらっています。
ただし、この方法には前提条件があります。
・カット以外の施術や店販は、はっきり断れること。
・約1時間、化学薬剤が使われている空間に身を置く覚悟があること。
④ ヘナは自宅、カットは“信頼できる美容師”に限定
店舗ではなく、人で選ぶ方法です。
- ヘナや薬剤について話が通じる
- 不要な施術をすすめない
- 成分について質問しても嫌な顔をしない
こうした美容師さんに出会えた場合は、通常の美容室でも安心度はかなり上がると思います。
また、「エコヴェーダなど、100%天然のヘナを塗ってもらえますか?」と、率直に聞いてみるのもおすすめです。
※もちろん、グレイヘアのまま過ごしたり、カットを自分でおこなったりと、美容室に頼らない暮らし方もあります。
自分で理解して、美容室を選ぶことが大切!
前述のように
いまの美容業界は、化学薬剤を使うことが前提になっている美容室が、圧倒的多数です。
そのなかで私たちは、どんなカラー剤の成分なのか。どんなパーマ剤が使われているのか。
本当に、サロン専売品(シャンプー、トリートメント、オイル、スタイリング剤)が必要なのか。そうしたことを、考える機会が少なくなっているように感じます。
そして、いちばん見えにくく、難しいのが、
化学薬剤を扱う美容室のなかに「ヘナ」が導入されているケースです。
ヘナにもグレードがあり、なかには、化学染料や他の成分が含まれているものも存在します。
「ヘナ」という名前だけでは、中身までは分からないのが現実です。
だからこそ、任せきりにするのではなく、自分で理解し、選ぶこと。
それが、これからの時代の美容室との付き合い方なのだと思います。
化学薬剤を手放し、植物オンリーの美容室を全国へ!
今年の私の目標は、化学薬剤を手放し、本物のヘナという選択を広げること。
植物オンリーの美容室が全国に増えていく流れをつくることです。
お話会やヘナレクチャーにも、より一層力を入れていきたいと思っています。
髪や頭皮のことで悩んでいる方、ヘナ導入を考えている美容師さん、ぜひお気軽にメッセージをくださいね😊
では今日も、ヘナでご自愛を🌿
ヘアライター/上條華江(はなはな)


