「脱白髪染め」とは、白髪染めを使わない、別のカラー施術のこと
最近よく聞く「脱白髪染め」という言葉。
美容室で言う“脱白髪染め”って、実際にはどういうことだと思いますか?
誤解がとても多いテーマなので、今日はストレートにお伝えしますね。
美容室で言われる「脱白髪染め」とは、白髪染めを使わない、別のカラー施術のことです。
「染めていない」という意味ではありません。
美容室に通われているお客さんが、知らないうちに🦆になってしまわないために、
今回は拙著
『ヘナ美容白書 ― 植物の癒しで髪を育てる時代へ ―』から一部を抜粋し、分かりやすく解説します。
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『ヘナ美容白書-植物の癒しで髪を育てる時代へ-』森田 要・上條華江著/彩流社刊
P56~62よりアレンジして抜粋
白髪染め世代が注目する「脱白髪染め」とは?― その実態と注意点 ―
近年、SNSなどで注目を集めているのが「脱白髪染め」 というキーワードです。
そのきっかけのひとつが、フリーアナウンサー・近藤サトさん の選択でした。
彼女が白髪を隠すのをやめ、自然なグレイヘアで 2018年にメディアに登場 したことで、「白髪を隠すのではなく、受け入れる」という新しい価値観が広がりました。
近藤さんの姿勢は、年齢や変化を否定するのではなく、白髪を「自分らしさ」の一部として認める というもの。
多くの人に勇気を与え、白髪に対する社会的な視点が変わりつつあることを示しています。
「脱白髪染め」という言葉の裏側
一方で、
「脱白髪染め」 という言葉が広まるにつれ、その実態はさまざまになってきました。
美容室や製品メーカーによる新たな需要の掘り起こし も、見え隠れしています。
実際に美容室で提案されるのは、
- 白髪ぼかし
- ハイライト
- 明るい色味を重ねるカラー技術
など、「白髪を染めない」わけではなく、従来の白髪染めと同様に化学薬剤が使われているケースも少なくありません。
注意したいポイント
ここで注意したいのは、「脱白髪染め = 化学染料を使わない」というわけではないという点です。
とくに、
- おしゃれ染め
- 白髪ぼかし
として使われる薬剤には、
- ジアミン系染料
- 過酸化水素
など、アレルギーを引き起こす可能性のある成分が含まれている場合があります。
また、白髪染めをやめたからといって、髪や頭皮への負担がゼロになるわけではありません。
ブリーチや明るめのカラーを繰り返すことで、かえってダメージが蓄積すること もあります。
脱白髪染めを選ぶ際には、
- どんな方法で
- 何を使い
- どのように髪と付き合っていくのか
を、冷静に見極めること が大切です。
「脱白髪染め」としてよく提案される4つの方法
美容室やSNS、マスコミなどで「脱白髪染め」として提案されることの多い
4つの代表的な手法 について、特徴と注意点を整理します。
安易な言葉に流されず、
慎重に選択していきましょう。
① ハイライトカラー(白髪ぼかし)
髪に明るめの筋(ハイライト)や暗めの筋(ローライト)を入れ、白髪をぼかして目立たなくする方法です。
白髪を染め切るのではなく、見た目を自然に見せる のが特徴です。
使用されるのは、通常のカラー剤と同様に化学染料を含む薬剤 です。
ジアミンアレルギーがない場合は比較的トラブルが少ないとされますが、頭皮への刺激がゼロになるわけではありません。
② ポイントブリーチ
白髪がとくに目立つ部分だけをピンポイントでブリーチし、その上から明るいカラーを重ねる方法です。
前髪・分け目・顔まわりなど、白髪が集中しやすい部分に限定 して施術します。
PPD(パラフェニレンジアミン)を含まないカラー剤が使われることもあり、ジアミンアレルギーの方でも比較的使いやすいと紹介されることがあります。
ただし、ブリーチ剤には 過酸化水素などの強い酸化成分が含まれており、
- 炎症
- かゆみ
- 乾燥
などのリスクは避けられません。
③ 優しい染め方
最近は、頭皮への負担に配慮したアルカリカラー(酸化染毛剤)も多く発売されています。
また、薬剤が頭皮につかないように塗布する「ゼロテク」という技術を併用するケースも増えています。
とはいえ、化学染料を使わない方法ではありません。
④ セルフカラー&リタッチ
カラートリートメントを使うホームケア中心の方法です。
HC染料や塩基性染料を使い、キューティクルを開かず髪の外側に染料を付着させる ため、比較的ダメージは少ないとされています。
ただし、
- 肌の弱い人
- 過去にアレルギー反応があった人
は注意が必要です。
使用前の パッチテスト は必須です。
化学染料を手放すヘナという選択
化学染料に不安を感じる人にとって、まったく別の選択肢 として注目されているのがヘナ染め です。
一般的には「脱白髪染め」のひとつとして扱われがちですが、実際にはまったく異なる存在 です。
ヘナは、
- 化学染料を一切含まない
- 唯一の自然派の方法
であり、
白髪を染めることが目的ではなく、髪そのものを健やかに整える ことに価値があります。
ただし、まがい物も多く存在する ため、注意が必要です(『ヘナ美容白書』94ページ参照)。
【さいごに】
ヘナも、ゴールというわけではありません。
自分の髪と、どう付き合っていくかを考えるためのひとつの入り口 です。
ご興味のある方は、
『ヘナ美容白書 ― 植物の癒しで髪を育てる時代へ ―』
を、ぜひお読みください🌿

森田 要・上條華江著 彩流社
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