前回の「髪上々ブログ」では、ヘアドネーションをして、化学薬剤の影響を受けていた髪をばっさりカットしたお話を書きました。
そのあと、またパーマやポイントカラーを始めてしまった体験談(失敗談?)もお伝えしました。

髪で冒険したい気持ちが湧き上がってくるのは、いったい何なのでしょうね😅

今日は、そんな私が「ヘナで髪を育てる楽しさ」を知った体験談を書いてみたいと思います。

2021年夏にパーマ、秋にポイントカラーを……

2021年、ヘアライターとしてヘア関連のムック本などを手がけていた私は、1冊つくり終えると、髪で遊んでみたい衝動に駆られてしまいました。
美容師さんがつくるヘアデザインが好きで、長年取材を続けてきた私にとって、その世界には抗えない魅力があるようです(笑)。

その年の夏にはパーマをかけ、さらに秋にはポイントカラーまで入れてしまったのです。

おしゃれな美容師さんと話しながら「ちょっとぐらいならいいよね……」。そんな気持ちで始めたポイントカラーでしたが、やってみるとこれが意外と楽しい。(頭皮は死守するという考え方で、毛先中心にポイントカラーを入れていました)



2021年10月
「ちょっとぐらいならいいよね…」と
ポイントカラーを始めてしまった私。



2022年12月。顔まわりや中間から毛先にオレンジ系のカラーを塗布。
ブリーチしてから鮮やかな色をのせていました。


ポイントカラーで分かったこと

ポイントカラーを入れると、褪色を防ぐために、「カラー専用のシャンプーをすすめられる」ということが分かりました。

これまでも取材を通して、ヘアカラー専用のシャンプーがあることは知っていたのですが、実際に使ってみてびっくり!

たとえば、こんな製品です。
ムラサキシャンプー(Goodbye Yellow)
https://www.amazon.co.jp/dp/B09NPPZYMW

カラーシャンプーの中でも、当時よく目にしたのがこのシュワルツコフの「グッバイイエロー」という製品でした。

いわゆる「ムラサキシャンプー(ムラシャン)」と呼ばれるもので、ブリーチ後の髪に出やすい黄ばみを抑えるためのシャンプーです。

シャンプーの中には、紫色の色素(塩基性染料やHC染料)が入っていて、髪を洗いながら少しずつ色味を補う仕組みになっています。

紫色は黄色の補色なので、ブリーチ毛の黄ばみを打ち消してくれる特徴があるのです。

数年間、粉タイプのハーブシャンプーを使っていた私にとっては、この泡立ちの強さや洗い上がりの香りは、かなり衝撃的でした。

「こうやってカラーの色持ちを保つんだなぁ」と思う一方で、髪や頭皮、環境にとってはどうなんだろう……と、複雑な気持ちにもなりました。

カラーを楽しむためには、
ブリーチをしてカラーを入れる。
そして、色落ちを防ぐためのシャンプーを使う。
さらに、色が抜けてきたらまたカラーを入れる……。

またこれが続いていくのか? と憂鬱になっていきました。

そこで、ヘナの良さを美容師さんに説明してみた!


当時の私はまだ、「ヘナで髪を育てる」という発想までは持っていませんでしたが、
ヘナの持つ良さについては、ある程度理解していました。

そこで思いついたのが、ヘナとケミカルカラーを組み合わせる方法です。

ヘナで髪や頭皮をケアしながら、必要な部分だけケミカルなカラー剤を使う。
いわば、「ハイブリッド型の美容」です。

これなら、髪への負担を減らしながら、ヘアカラーのデザインも楽しめるのではないか?
毛先から中間をブリーチして、あとはセルフでヘナを塗っていく…。そんなヘアスタイルに切り替えてみました。

そして、長年の付き合いがある美容師さんにも、ヘナの持つトリートメント効果などについて説明してみました。

私自身の選択については理解してもらえましたが、ヘナを美容室のメニューとして扱ってもらうことは、
残念ながらできませんでした。

2024年の夏、
ブリーチとヘナを組み合わせた「ハイブリッド型」のヘアスタイルに挑戦しました。
これなら、ヘナを続けながら
おしゃれも楽しめるのでは?と思ったのです。
※ブリーチ剤は、髪のメラニン色素だけを脱色します。
そのため、植物染料であるヘナのオレンジ色は髪に残るのです!



ハイブリット型のヘアスタイルはどうだった?

自宅でヘナ染めをしながら、ハイブリッド型のヘアスタイルを楽しんでいましたが、
一度ブリーチした髪は、ヘナ染めをしてもギシギシで、クシが通らないことが分かりました。

ヘナと化学薬剤の相性があまり良くないことを、身をもって実感したのです。

そんな頃、八ヶ岳で開催された講演会で森田要さんに出会いました。

そのとき森田さんに、「その髪、やめたほうがいいよ」と言われたのです。

「ヘアライターとしての体験とはいえ、化学薬剤によるカラーはもうやめたほうがいい」
そう思い、ケミカルなカラーを続けるのはここで終わりにしようと決意したのです。

2025年1月、森田さんのカットでショートに!

当時、『ヘナ美容白書』を共著という形でご一緒させていただいていた森田さんに、本当にステキなショートにしていただきました。

以降、週1ヘナを継続して、一般の美容室に行っても、ヘアカラーなどすることなく過ごしています。

青山・骨董通りにあるヘアサロン
「カミドコ」で、森田さんにショートヘアにカットしていただきました。
フェミニンにもハンサムにも見える
おしゃれなショート。
とてもお気に入りのスタイルでした💕

「髪を育てる楽しさ」を知るまでの紆余曲折

私は2025年にヘナレクチャーを始めて以来、多くの方の髪の相談にのってきました。

そのなかで、ヘナを継続される方もいれば、途中でやめてケミカルカラーに戻る方、
シャンプーは市販の液体シャンプー派という方など、さまざまな選択をされる方を見てきました。

そして、私自身の体験を通しても言えることなのですが、
「美髪再生のVISION」を持つということは、とても大切なことです。

それは、これまで当たり前だと思っていた美容の習慣や“固定概念”を見直し、新しい考え方や選択を受け入れることでもあります。

たとえば、
・白髪が出たらカラー剤で染めるもの
・シャンプーは泡立つもの
・髪は美容室でケアするもの

そんな当たり前だと思っていた美容の常識を、少しずつ見直していくことになるのです。

そしてもう一つ大切なのは、「すぐに結果を求めないこと」です。

ヘナは、化学薬剤のように一度で見た目が劇的に変わるものではありません。
時間をかけながら、少しずつ髪や頭皮の状態が整っていく。髪を“育てていく美容”なのです。


「これからどんな髪を育てていきたいのか」
そんな未来のイメージ、つまり美髪再生のVISIONを持つことが、とても大切だと感じています。

逆を言えば、化学薬剤によるヘアカラーや白髪染めに戻ってしまった方も、洗浄力の強いシャンプーや、しっとり保湿力の高いトリートメントを使っている方も、大丈夫です。

あなたが「変わりたい」と思ったとき。それが、変化のチャンスのときなのです。

私自身も、決して一直線にここまで来たわけではありません。

2017年にヘナに出会い、2021年には化学薬剤の影響を受けた髪を手放すことができました。
しかしその後、また化学薬剤による施術に戻ってしまったこともありました(苦笑)。

それでも、お話会で伝える立場の私が揺らいでいてはいけない。
そう決意してから、改めてヘナと向き合い、髪を育てる楽しさを知ることができたのです。

2025年はヘアカラーをすることなく
週1ヘナで美髪を育てることができました🌿✨



【ご自愛美容】髪を愛せば、必ず応えてくれる

ヘナを塗りながら、「いつもガンバっているねぇ」と自分の頭をなでなでしてみてください。

髪は、ちゃんと分かっています。大切にされていること。愛情をかけてもらっていること。

だからこそ、時間はかかっても、必ず応えてくれるのです。

さぁ、いっしょに未来の髪を育てていきましょ💖

ヘアライター/上條華江

※次回は、「なぜ美容室はヘナをなかなか導入できないのか?」というテーマについて、業界の事情も含めてお話ししてみたいと思います。