田んぼに行くと、五感が冴え渡る!

今日は「髪のお手入れ」のテーマから少し離れて、「NPO法人・伊豆田んぼプロジェクト」についてお話します。私たちがナチュラルな美容に切り替えることが、田んぼの土壌や私たちの食生活にも関連しているのではないかと、最近思うようになりました。(私たちの頭皮も田んぼも食べ物も、なるべくケミカルで人工的なものを避けたいですよね)

「伊豆田んぼプロジェクト」は伊豆半島の休耕田を利用して在来種の「朝日米」や「亀の尾」を自然栽培しています。不耕起、無農薬、無殺虫、無肥料でお米を作るチャレンジを続けて、今年で4年目になりました。
私は昨年の5月に田植え初体験をし、続いて10月に稲刈り、11月23日に収穫祭・新嘗祭に参加し、土と触れ合う喜びを初めて知りました。大地は人間のすべてを包み込み、許してくれるような寛容さがあります。

昨年5月、伊豆・舩原の棚田で田植え初体験。
おたまじゃくしが元気いっぱいの田んぼに
自然の壮大なエネルギーを感じました。
ここでは「朝日米」を栽培しています。


10月には稲刈りを初体験。あんなに小さかった稲が、
こんなに大きく豊かに育つなんて!
微生物がいっぱいの土壌のパワーを
またもや実感!
美味しい朝日米ができました。
今年食べられる喜びもひとしお。


特に初夏の田植え時の田んぼは不耕起ならではの、発酵したなんとも言えないいい香りが! 今年もその季節がやってきて、ワクワクと胸を躍らせながら伊豆の田んぼに行ってきました。
おたまじゃくしやアメンボたちが田んぼで遊び、目に見えない微生物の存在を確かに感じ、自分と自然が一体になっていることが分かります。今年はアオダイショウも水路に現われました!
心地いい鳥たちのさえずりを聞きながら、田んぼの土の中に手を入れて苗をひとつひとつ植えていく。まさに五感が喜ぶ至高の時間です。

水路に現われたアオダイショウをみんなで観察しました。
カエルがヘビを見つけて逃げていく場面も!
何時間見ていても飽きない、
田んぼには生き物のドラマがあります。

自然栽培と慣行栽培はこんなにも違います

昨年「伊豆田んぼ」に携わるまでは、田んぼやお米のことをよく考えたこともありませんでした。伊豆に行くようになって、慣行栽培と自然栽培の違いが少しずつ分かってきました。が、奥が深く、まだまだ勉強中です。
以下、写真で田植え後の田んぼの様子の違いを確認してみてください。

自然栽培(不耕起・無農薬・無肥料)の伊豆田んぼ。
収穫後に稲藁を敷いておくことで
土中微生物の活動が活発に。
昨年収穫した稲の株が残してあるのにも注目!
4つの株の中心に新しい苗を植え付けていけば
田植え初心者でもまっすぐ植えていくことができます。




みなさんの田んぼのイメージはこんな感じでしょうか?
機械で植えて、除草剤や肥料を使うのがいつのころからか
当たり前になってしまったようです。
自然農法とは見た目もかなり違います!





出典元/https://donkonamx.base.shop/blog/2023/06/12/144748
慣行栽培と自然栽培のほかに、特別栽培と有機栽培もあります。
自然栽培は手間と時間がかかるため、お米の販売価格も高くなりますが、
消費者がその貴重性を理解することが大切だと感じています。

「伊豆田んぼプロジェクト」の代表・武重さんに
いつも丁寧に教えてもらいながら
田植えや稲刈りを学んでいます。
今年6歳になる男のコにとっても
田んぼは最高の学び場で遊び場。
学校よりも、こっちが絶対にいいよ(笑)。
武重さんと伊豆田んぼラブな仲間たちで♡
5月21日撮影


2日間の田植え作業で、心身が蘇るようなエネルギーチャージができました。クタクタになるかと思いきや、逆に元気になって、本当に不思議な感覚です。

とはいえ、便利な生活に慣れてしまっている私が、自然農を生業にして生きていけるかと問われれば、「はい」と即答はできません…。

まず私にできることは、ナチュラル美容の楽しさや心地よさを皆さんに伝えながら、生き物共生社会のお手伝いをすることだと思っています。



ライター上條 華江