ヘナカラーを始める前に知っておいてほしいこと
ヘナカラーに出会ってから7年が経ちました。50代になった現在でも、毛量がしっかりとあり、ハリやコシもアップしています。年齢のわりに白髪が目立たないのは、ヘナのおかげだと感じています。
今回はヘナの特徴やメリット・デメリットを解説します。ヘナカラーファンの私としてはみなさんに自信を持ってオススメしたいのですが、植物アレルギーのリスクほか、色みの選択肢がほとんどないといったデメリットもあるので、そこもしっかりお伝えしますね。
まずは、ヘナとは何ぞや? ということに触れておきます。
ヘナ(Hennaヘンナ)は、ミソハギ科の植物で枝葉の広がった3~6mほどの低木です。インドでは古来から薬草として親しまれて、アーユルヴェーダ(伝承医学)の代表的なハーブとされてきました。ヘアケアとしての「ヘナ」は秋にヘナの葉を摘み取り、乾燥させて粉砕して粉末にしたものです。
ヘナカラーはこんな人にオススメ(メリット)
☑ヘアカラー剤で肌荒れやアレルギー反応を起こした人
美容室のヘアカラー剤や市販のものを使用して肌荒れやアレルギー反応を経験したことがある方には、ヘナカラーがオススメです。天然成分を使用しているため、肌に優しいです。
☑カラーリングによる肌トラブルが不安な人
ケミカル=化学的に合成されたカラーリングによる肌トラブルが心配な方にもヘナカラーは適しています。化学物質を含まないため、安心して使用できます。
☑カラーリングのしすぎで髪が傷んでいる人
ヘナカラーは髪に優しい染料です。頻繁なカラーリングで髪が傷んでしまった方にとって、髪や頭皮をケアしながら染めることができるため、最適な選択です。
☑加齢で髪にハリやコシがない人
年齢とともに髪のハリやコシがなくなってきた方には、ヘナカラーが効果的です。髪にハリとコシを与え、健康的な髪を取り戻す手助けをします。女性だけでなく、男性にも早めのケアがオススメです。
☑乾燥してパサついた髪に悩んでいる人
ヘナカラーは保湿効果があり、乾燥してパサついた髪をしっとりとさせます。髪の潤いを保ち、健康的な髪を維持することができます。
☑くせ毛・うねりを少しでも解消したい人
くせ毛やうねりに悩んでいる方にもヘナカラーが◎。髪を滑らかにし、まとまりやすくします。
☑染めるのに時間がかかっても美しい髪にしたい人
ヘナカラーは染めるのに時間がかかる場合もありますが、その分美しい仕上がりが期待できます。時間をかけてでも美髪にしたい方には、最適な方法です。
ヘナカラーは、これらの悩みを持つ方々にとって理想的な選択肢です。自然な成分を使いながら、髪と頭皮に優しいケアを提供してくれます。
白髪の気になる部分(トップや生え際)だけをヘナ染めすることも可能なのも高ポイントです。
ヘナカラーのデメリットも知っておいて
ヘナカラーには多くのメリットがある一方で、以下のようなデメリットも存在します。
①染まるのに時間がかかる
ヘナカラーは、通常の化学染料に比べて染めるのに時間がかかります。しっかりと染まるためには、数時間かかることが一般的です。
②黒髪を明るい色にできない
ヘナカラーは基本的に黒髪を明るい色にすることができません。黒髪に使用すると、少し赤みがかったブラウンに染まりますが、ブリーチなどを使用していないため、明るい色にはなりません。
➂植物性アレルギーのリスクがある
ヘナは天然の植物ですが、植物アレルギーを持っている人にはアレルギー反応を引き起こす可能性があります。使用前に48時間パッチテストを行うことが推奨されています。
④牧草のようなにおいがする
ヘナカラーを使用すると、牧草のような特有のにおいがします。このにおいは多くの人にとって馴染みがないので、気になることがあります。(慣れればナチュラルないい香りに感じてきます)
⑤染めたてはゴワゴワすることもある
ヘナカラーを使った直後は、髪がゴワゴワと感じることがあります。これはヘナの成分が髪に付着しているためですが、数日経つと自然に落ち着くことが多いです。
ほかにも、ヘナ染めを繰り返して色素が定着すると、深く染まって色が抜けにくくなり、ケミカルなヘアカラーに戻すことが難しくなるケースがあります。また、パーマがかかりにくくなるという話も聞きます。
私の場合はヘナカラー後に急激に眠たくなってしまうので、時間に余裕があるときにヘナカラーをするように気を付けています。
これらのデメリットを理解した上で、ヘナカラーを使用するかどうかを決めることが大切です。自然な成分を使うことで得られるメリットとデメリットを天秤にかけて自分のライフスタイルにどちらが合っているのか考えてみてくださいね!
いっしょに未来の美髪を育てていきましょう!
ライター上條 華江