草木の恵みで髪を染めるナチュラルカラー

前回【ケミカルとナチュラル考察①】「そもそもケミカルカラーって何だろう」というブログを書きました。今回はそのつづきで「ナチュラルな薬草カラー」について解説します。

まず薬草カラーの代表的なものは、ヘナカラーです。
ヘナは5000年以上の歴史のある古来伝統医学アーユルヴェーダにおいても薬草(ハーブ)として使用されており、毒素の排出、炎症の抑制、新陳代謝の促進などの効果があると言われています。

ヘナには「ローソン」というオレンジ色の色素が含まれており、この色素はタンパク質に絡みつく性質があります。髪や皮膚のタンパク質に付着することで染色されることを利用したのがヘナカラーです。
ケミカルな美容室に比べると数は少ないですが、ヘナカラー専門サロンや自然派サロンで施術を受けることができます。ケミカルなカラー剤と違い、酸化染料や過酸化水素などの化学物質が含まれていないため、髪や頭皮を痛めることなく、継続的にカラーリングが可能です。

さらに、ヘナは天然のトリートメントとしても知られており、使い続けるほどにハリやコシ、ツヤが増します。自宅で簡単にヘナで髪を染めることができるのも魅力で、自分で美髪を育てる楽しみが増えます!
ヘナカラーを初めてする場合は、専門サロンで施術をしてもらい、美容師さんにホームカラーのコツや注意点などをしっかり聞いておくといいでしょう。

オススメのヘナカラー5選



各メーカーから出ているホームケア用のヘナ100%の製品を紹介します。
選ぶ際は、化学染料や着色料、保存料が含まれていないか? パッケージの裏面やHPに掲載されている説明文をしっかりチェックしてくださいね。

https://colorier-pharmacy.shop/items/5d6f73f665d32622ae7ae1f1リコヘナ オレンジピール
(ホームケアアイテム・麻袋入り)
30g×4袋 2,640円
白髪がない方、少ない方へ。
頭皮ケアやトリーメントとして
ツヤを出したい方へ。
白髪は濃いオレンジ色に染まり、
黒髪の色はほとんど色は変わりませんが、
髪が細い方や地毛の色素が薄い方は少しオレンジブラウンのように明るく見えます。
髪にオレンジ色の皮膜がつき、艶が増します。
香りは抹茶のような深緑のような落ち着く香り
です。最もトリートメント効果があり、ヘッドスパ効果、デトックス効果も高いことが特徴です。


https://ecologyshop.co.jp/?pid=145293572
エコヴェーダ 2 0 1 9
オーガニックハーバルヘアカラー オレンジ
100g 1,980円
有機栽培により育てられたヘンナの葉を
乾燥させたパウダーです。
白髪の部分のみを赤オレンジ色系に染着させます。繰り返し使用することで色に深みが出ます。
https://maharani.jp/henna.html
マハラニ ヘナ 2023年11月収穫
石臼挽き
100g 2,080円
染まりの強さを示す天然色素量:2.43%含有の
染毛力。本来のヘナのもつ素晴らしい
トリートメント作用をお楽しみください。
※マハラニのHPはヘナについての解説も
豊富なので、ぜひご参照くださいね。


https://www.shop.henna.co.jp/shopdetail/000000000063/グリーンノートヘナ オーガニータ ビターオレンジ
100g 1,980円
化学成分不使用で、髪を傷めることなく
艶やかに染めることが出来ます。
いわゆるヘナ独特の濃いオレンジ色に白髪が染まり、オーガニックのハーブの効果でダメージを
艶やかにトリートメントします。
白髪がない方はトリートメントとしてお楽しみください。主に白髪が生え始めの方や
ヘナ初心者の方におすすめです。






https://www.naiad-onlineshop.com/shopdetail/000000000042/ナイアード ナチュラルハーブ1
ヘナ 100% 
100g 1,100円
100%ヘナだけのシンプルレシピ。
黒髪に混ざって生えると光って目立ってしまう白髪を
赤茶に染めるだけで驚くほど目立たなくなります。
自然素材の白髪染めに。トリートメントにもおすすめです。
ヘナのもつトリートメント効果で髪に艶、ハリ、コシを与え、
生え際ふんわりボリュームのある仕上がりに。
白髪が赤茶に染まります。

白髪を自然な髪色に見せたいときはヘナ+インディゴを

ヘナカラーには脱色効果がないため、黒髪はほとんど染まらず、白髪の部分がオレンジ系に染まります。そのため、自然な髪色に見せるためには、藍色のインディゴをブレンドして使ったり、ヘナカラーのあとにインディゴをかぶせる方法がオススメです。
インディゴ(和名:ナンバンアイ葉)は藍の一種で、適切に使用すると藍色(青色)に発色します。これにより、ヘナで赤オレンジ系に染まった白髪を茶系からほぼ黒に仕上げることができます。

家で簡単に染めたい場合は、あらかじめヘナとインディゴがブレンドされた製品を使うのが手軽でオススメです。
各メーカーからブレンドタイプの製品が出ています。ここでは、マハラニのハーバルカラーを例にとって説明します。

https://maharani.jp/HerbalColor5_darkbrown.htmlマハラニ ハーバルカラー5 ダークブラウン
100g 1,980円
赤みを抑えたヘナ白髪染め。
主成分はヘナとインディゴ。
回数、髪質、髪の状態により白髪が
ダークブラウン~ブラック系に染まります。
黒髪は染まりません。




出典:https://maharani.jp/index_gray.html
ヘナとインディゴの配合率によって
どのような髪色になるのか
カラーチャートで確認を!


デメリットとして、ヘナとインディゴのブレンドタイプは、実際に自分の髪を染めてみないとどのように発色するか分からない点があります。白髪の割合によっても色味が変わるため、実際に購入して自分の髪で試しながら最適なものを見つけることをオススメします。また、インディゴにはヘナと違ってトリートメント効果がないため、ごわつきを感じることがあります。

レッドやブロンズの薬草ハーブにも注目!

数は少ないですが、ヘナを含まずに100%薬草(花や茎、根)のみでレッドやブロンズに染まる製品もありますので、ここで2点ご紹介!

https://ecologyshop.co.jp/?pid=145293470エコヴェーダ 2 0 1 9
オーガニックハーバルヘアカラー ブロンド
100g 2,640円
有機栽培により育てられたカシア、ターメリック、カモミールの葉や根や花を乾燥させた
ブレンドパウダーです。
白髪の部分のみをブロンド系に染着させます。
繰り返し使用することで色に深みが出ます。

https://ecologyshop.co.jp/?pid=145292270
エコヴェーダ 2 0 1 9
オーガニックハーバルヘアカラー レッド
100g 2,640円
有機栽培により育てられたアカネ、ビート、
トゥルシーの葉や根や茎を乾燥させた
ブレンドパウダーです。
白髪の部分のみを赤色系に染着させます。
繰り返し使用することで色に深みが出ます。

私は先日、上の写真の「レッド」を使って染めてみました。
その仕上がりがこちら!

ブリーチしている毛先で色味を確認!
室内で、前から見るとこんな感じ。
レッドというよりオレンジレッド。
ロマンティックに命名すると「夕焼けのあかね色」。
自然光だとこう見えます。
よく見ると白髪部分もオレンジレッドに。

ケミカルなレッドカラーと比較!

2021年の秋ごろは毛先をブリーチして、ケミカルなファッションカラーのレッド系カラーを入れていました。そのときの髪色と比較してみると?

分かりやすい写真がなかったのですが
ケミカルなほうが濃く鮮やかに
狙ったカラーが入ります。
でも、褪色は早いです。

ケミカルなカラーは仕上がりの髪色をある程度コントロールできるのに対して、ナチュラルな薬草成分100%のカラーは仕上りが人によって異なるようです。その点も、自分の髪の個性として楽しんでいきたいと思っています。

植物アレルギーなど、ヘナカラーのデメリットについてまとめた記事はこちらをご参照くさださい。

「エコヴェーダ 2 0 1 9 オーガニックハーバルヘアカラー レッド」のプロセス紹介も近日中にアップ予定です。

いっしょに未来の美髪を楽しく育てていきましょう!

ヘアライター上條 華江