粉タイプのハーブシャンプーに移行できない人に知ってほしい、液体シャンプーをピックアップ!
みなさん、こんにちは、こんばんは。
脱ケミカル&ナチュラルな髪のお手入れ術を発信しています、はなはな(ヘアライター上條 華江)です。
7月4日(木)20時~北千住の自然派美容室emieの恵美子さんとのコラボでインスタLIVEをおこないました。ご視聴、ありがとうございました。その際にご視聴さまから「自然派のシャンプーでオススメはありますか?」というコメントをいただきました!
私は粉末タイプのハーブシャンプーがイチオシで“しつこい”ほどに勧めてしまいますが(笑)、ハードルが高いのもそろそろ分かってきております😅 私も液体シャンプーでガシガシ洗いたい気分になる日もありますし、2週間に1回は液体シャンプーを使っています。
そこで今回は実際に使ってみて「これはいいな♡」と思った液体シャンプーを3つご紹介します。
①マヘンディシャンプー H &トリートメント H
まず、ひとつめはヘナの伝道師・森田要さんが開発した植物性の合成シャンプー&トリートメント「マヘンディ」。
●マヘンディ シャンプー Hの全成分
【成分】
水、ラウレス-4カルボン酸Na、ココイルメチルタウリンNa、コカミドプロピルベタイン、PEG-1ラウリルグリコール、ペンチレングリコール、ポリソルベート20、PPG-12-PEG-50ラノリン、ラウリルグルコシド、加水分解エンドウタンパク、加水分解ダイズタンパク、ヘンナ葉エキス、アルニカ花エキス、オドリコソウ花/葉/茎エキス、オランダガラシ葉/茎エキス、ゴボウ根エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、ニンニク根エキス、セイヨウアカマツ球果エキス、ローズマリー葉エキス、ローマカミツレ花エキス、クマザサ葉エキス、イチョウ葉エキス、ヒキオコシ葉/茎エキス、カワラヨモギ花エキス、チョウジエキス、ラベンダー油、オレンジ油、カプリル酸グリセリル、ジオレイン酸PEG-120メチルグルコース、セテアレス-60ミリスチルグリコール、ポリクオタニウム-10、クエン酸、塩化Na、グリセリン、PG、BG、エタノール
●マヘンディ トリートメントHの全成分
水、水添ポリイソブテン、ジメチコン、セタノール、ステアルトリモニウムクロリド、オレス-2、PG、ヘンナ葉エキス、加水分解エンドウタンパク、加水分解ダイズタンパク、アルニカ花エキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、ゴボウエキス、セイヨウキズタエキス、ニンニクエキス、マツエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、クマザサエキス、イチョウエキス、ヒキオコシエキス、ラベンダー油、オレンジ油、カプリン酸グリセリル、BG、エタノール、フェノキシエタノール、メチルパラベン
森田要さんの著書『髪』には、このシャンプー&トリートンメントについて触れた文章があります。3ページにわたってシャンプー&トリートメントへの想いを書けるって、開発への熱い思い入れを感じますよね。(『髪』P192~194を引用します)
傷んだ髪からの移行期に必要な植物合成シャンプー&トリートメント
ある程度の保湿力が必要な時期
傷ついた髪の再生時期のために、私は液体のシャンプーとトリートメントを作った。シャンプーはナチュラルハーブエキスを配合。髪の汚れや、酸化した皮脂を取り除くことを、主な目的とした。
合成シャンプーではあるが、生分解析に優れた、植物由来のもので作りたかった。液体であるため菌が発生しやすいことから、市販のシャンプーの多くは石油由来の合成防腐剤のパラベンが必要なのだが、植物3種を混ぜると抗菌作用があること、液体を酸性に傾けると菌の繁殖が抑えられること、この2つの作用を活用することで、石油由来のパラベン不使用の液体シャンプーを作ることに成功した。
2013 (平成25)年より現在に至るまで販売を続けている。こちらは、製造を日本の化粧品会社にお願いしている。傷んだ髪には、ある程度の保湿力が必要であることから、シャンプーとトリートメントは必要である。なるべく髪と頭皮に負担をかけず、自然にも優しい製品を目指して作った。
この会社とのご縁は20年に及ぶ。それ以前は、毛髪診断について教えてくれた(93ページ)ところから良いと思うシャンプーなどを仕入れていたが、残念ながら会社が解散してしまった。担当の営業はとても勉強家で私はいろいろ教えてもらうことが多く、とても信頼していたので、倒産してしまった時は、大変残念に思うと同時に、これからどうしようかと途方に暮れた。ただ、彼と話しながら、将来、化粧品製造会社の営業や技術者と相談しながら、オリジナルのシャンプーを作ってみたいという思いも芽生えていたので、ここを決断の時期と思い、実現化へと舵を切った。
一方、健康な髪の人、傷んだ髪が回復した人のためにハーブだけで作ったシャンプーを作ってみたいと考えた。
髪の洗浄と白髪などの予防に効果のあるといわれる薬草を組み合わせた植物のみで作る。購入した人に、使用する直前に水で溶いて使ってもらうことで、防腐剤を入れる必要もなく、ハーブの成分の組み合わせについて私の構想をタルンさんに話し、薬草の専門家であるタルンさんやCNP社の研究室で試作を繰り返し、2種の粉末シャンプー「2019オーガニックハーバルシャンプー」(みぐしすまし1、2)が完成した。
『髪』にも書いてある通り、必要最低限の合成成分でつくったシャンプー&トリートメントなので、ドラッグストアで売っている市販のシャンプー&トリートメントから脱却したい人は、「マヘンディ」から始めてみてはいかが⁈
②風流トリートメントシャンプー/ナチュラルコスモ
つづいて紹介するシャンプーは原宿にあるビオマートコロリエで出会った「みだれ髪」。製造・販売元の
ナチュラルコスモのHPには「家族の健康をシンプルにする国産ヘルスケアブランド」としての理念が詳しく書いてあり、信頼のおけるメーカーさんだと感じています。
●風流トリートメントシャンプーの全成分
水、ココイルグルタミン酸K、コカミドプロピルベタイン、グリセリン、べタイン、ココイルグリシンK、ココイルメチルタウリンNa、ゲットウ葉水*、アファニゾメノンフロスアクエ*、ヘンナエキス、カッシアイタリカ葉エキス、アンマロク果実エキス、アカシアコンシナ果実エキス、ミルシアリアデュビア果実エキス、プエラリアミリフィカ根エキス、スギナエキス、プロパンジオール、フムスエキス、頁岩抽出物、イヌリン*、ラフィノース、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、スクワラン、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、アルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニンHCl、ラベンダー油、オレンジ油、ニンニク根エキス、アルニカ花エキス、オドリコソウ花/葉/茎エキス、オランダカラシ葉/茎エキス、ゴボウ根エキス、セイヨウアカマツ球果エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、ローマカミツレ花エキス、ローズマリー葉エキス、エタノール**
(*オーガニック **植物由来エタノール )※エタノールは、植物バクテリアエキス抽出時に使用しているものです
シャンプーの成分の上位に含まれる界面活性剤についてリサーチ。
・ココイルグルタミン酸Kとは?
ヤシ油脂肪酸とグルタミン酸からなる陰イオン(アニオン)界面活性剤。アミノ酸系洗浄剤としてはもっともしっとりタイプの洗浄剤であり、単体では泡立ちがやや弱い。
・コカミドプロピルベタインとは?
両性界面活性剤。洗浄剤としての陰イオン界面活性剤な部分と、コンディショナーとしての陽イオン界面活性剤の部分を併せ持つ界面活性剤。両性界面活性剤とは、製品のpHによって親水基がプラスやマイナスに帯電する、2つの特徴を併せ持つ界面活性剤です。要は、洗うこともリンスすることもできる界面活性剤、というような特徴を持ちます。コカミドプロピルベタインは主に他の陰イオン(アニオン)界面活性剤とミックスして増粘作用と泡持ちをよくするために使われます。
ナチュラルコスモのHPによると頭皮の乾燥を防ぐために、洗浄成分をわざと弱くしているのだそう。太古のバクテリアであるブルーグリーンアルジーと、古代ミネラル、ヘナやシカカイ、アムラなどのインド伝承ハーブも配合されていて、お値段はちょっと高めだけど、使ってみる価値あります!(肩までの長さなら約100回分は使えて、トリートメント不要なのが魅力)
ナチュラルコスモのトリートメントシャンプーには今回紹介した「風流」のほかに、「みだれ髪」「へアミール」と全3種類があるので、好みの質感でセレクトを!(セレクトのコツもHPに詳しく書いてあって親切です)
自然葉シャンプー/グリーンノート
ラスト3本目はヘナを扱っているのグリーンノートの「自然葉シャンプー」です。肌にやさしい天然由来成分100%で、毛髪を構成する18種類の天然アミノ酸を配合。
●自然葉シャンプーの全成分
水、コカミドプロピルベタイン、ココイルグルタミン酸K、ココイルグリシンK、コカミドDEA、ペンチレングリコール、ラウリルグルコシド、1,2-ヘキサンジオ-ル、グア-ヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ポリアスパラギン酸Na、センブリエキス、カンゾウ根エキス、アルニカ花エキス、オドリコソウ花エキス、オランダガラシ葉エキス、ゴボウ根エキス、セイヨウキズタ葉エキス、ニンニクエキス、セイヨウアカマツ球果エキス、ローズマリー葉エキス、ローマカミツレ花エキス、褐藻エキス、紅藻エキス、緑藻エキス、アスパラギン酸Na、アラニン、 アラントイン、アルギニン、イソロイシン、イノシン酸2Na、グアニル酸2Na、グリシン、グルタミン酸、セリン、タウリン、チロシン、トレオニン、バリン、ヒスチジンHCl、フェニルアラニン、プロリン、リシンHCl、ロイシン、ヒノキチオール
グリーンノートのHPを見ると、これまたシャンプー開発への熱い想いが感じられます。
自然派の研究者のこだわりで実現したこだわりの処方
シリコンや石油系の合成成分に頼らず、頭皮と髪のことだけを一心に考えてシャンプーを作ったらどんなものが出来るんだろう。そんなシンプルな疑問から自然葉シャンプーは生まれました。
ヘナを通して長年自然派化粧品を作ってきたグリーンノートが一番作りたかったのが、実はシャンプーです。一般的な合格ラインのレベルではなく、私達は本当の意味で髪が健康でいられるシャンプーを作りたいと願っていました。まずは全ての原料を天然由来にこだわり、一つ一つの原料のグレードの高さを追求することから始めました。あえて一般的に多用されているシャンプーの処方を使わず、自然派の研究者達が頭皮と髪のことだけを真剣に考えて時間をかけてイチから処方を組みました。そうして生まれた処方は、敏感な頭皮を優しく洗い上げ、トリートメント剤を使わずにシャンプーだけで傷んだ髪を補修します。一時的な効果ではなく、使うほどに健康的な頭皮と輝く髪に導いていきます。
研究者だけでなく、こだわりの美容師さん達との連携で、ようやく完成したのがこのグリーンノート自然葉シャンプーです。
移行期間はキシミを感じてしまうことも…
以上が実際にHPを読んで調べて購入し、使ってみて良かったシャンプー3選です。パッケージが地味だったり、近所のドラッグストアや量販店では売っていないこともあり、みなさんの目に留まる機会は少ないかもしれません。シャンプー難民の方や髪や頭皮にダメージを与える合成界面活性剤シャンプーを使っている方に届くといいな~と思いながら、緊急で(⁈)書かせていただきました。
洗浄成分が強いシャンプーと保湿効果の高いトリートメントに慣れていると、自然派シャンプーに切り替えたときにキシミやゴワつきを感じることも…。でも、諦めずにシャンプーやトリートメントの見直し、化学染料によるカラーから自然なヘナカラーにシフトするなど、できることから始めてみてくださいね!
白髪や薄毛にお困りの方、いっしょに健康な髪を育てていきましょ!
ヘアライター 上條 華江